夕星 16
夜空を見上げながらのんびり湯船に浸かり、互いの髪も体も洗いっこしてからまた湯船に浸かった。
ゆったり足の伸ばしたイルカ先生の横に並んで、肩までお湯に浸かった。
またこんな風に旅行に来たい。
今度は冬にでも――。
そう言えば、とっておきの所を知っている。
山の中、雪に囲まれた岩風呂見たことがある。
あのときは猿が浸かっているのを見てなんとも思わなかったけど。
きっとイルカ先生なら気に入ってくれる。
想像すると、天然の岩風呂を見て顔を輝かせるイルカ先生が思い浮かんでふふっと笑った。
「どうしたんですか?」
「ううん、楽しかったなーって」
秘密にしておこう。
何も言わずに連れて行ってビックリさせよう。
「来て良かったね」
「・・はい」
顎の下までお湯に浸かっていたイルカ先生が頷いて、両手でお湯を掬うと顔にかけた。
縁側で髪を乾かして、少し眠そうなイルカ先生の手を引いて布団に連れて行った。
イルカ先生を先に寝かせて明かりを消すと隣の布団に潜り込む。
別々の布団に入ったオレを心なしかイルカ先生が不思議そうに見ていた。
・・自粛しなくちゃ。
朝のしんどうそうなイルカ先生を思い出す。
明日はたくさん歩くし、明後日からは仕事だし。
イルカ先生に無理をさせることは出来ない。
「おやすみ」
手を伸ばして頭を撫ぜると、イルカ先生はもぞっと頭まで布団を被った。
・・寝ちゃうんだ。
自分から促しておきながらがっかりする。
やっぱりイルカ先生も寝たかったのかな・・・。
静かな部屋の中で、水の流れる音に耳を澄ましながら、まんじりともせずに眠りが訪れるのを待った。
が、いっこうに眠くならない。
せめてイルカ先生が腕の中にいてくれたら眠くなるのに、独り寝の夜はいっこうに眠れなかったのをいま頃になって思い出した。
「・・・・・・・・・・・」
さらさら、さらさらといつまでも水が流れ続ける。
ふと、潜り込んできた手が腕を掴んだ。
隣を見れば、イルカ先生もこっちを見ていた。
「寝てなかったの?」
問い掛けに答えず、そっと身を滑り込ませるようにイルカ先生がこっちに来た。
愛しいのがふわーっと溢れ、イルカ先生に手を伸ばした。
抱きしめようとしたけど、イルカ先生はむくっと起き上がった。
あ、あれ?
どうしたのだろうと見ていると、イルカ先生はオレが被っていた布団を剥いでしまう。
「????・・どうしたの?」
完全に向こうにやってしまうと、何を思ったのかオレの膝を跨いだ。
「イ、イルカセンセ!?」
怒った顔で無言のまま、じっと下を睨みつける。
それから、ゆっくり手を動かして、オレの浴衣の裾を割って太腿を露にした。
何が始まるのだろう・・。
と言ってもオレも男だ。
その先を想像して、期待に生唾を飲み込んだ。
でも、イルカ先生が・・。
自分からなんて有り得ない。
そんな雰囲気じゃなかったし。
きっと何か理由があって・・。
期待が外れたときの為にめいっぱい言い訳を考えたけど、イルカ先生の行動はオレの期待を裏切らなかった。
下着に手を掛けると降ろそうとする。
お尻が引っ掛かって、腰を上げると膝のところまで下ろされた。
おかげで大事なところが剥き出しだ。
今までにないシチュエーションに心臓がドキドキした。
・・で、どうしてくれるの?
期待で勝手に勃ち上がろうとするソコを根性で押さえ込んで、イルカ先生が触れてくれるのを待つ。
「・・・・・」
・・見たかっただけ、なんて言わないよね?
じっと見られるのも恥かしくて、もじもじしそうになっているとイルカ先生の手が触れた。
うひゃっ!
上がりそうになった声は必死に殺す。
いつもより熱い手に触れられて、ひくんとソコが震えるのは止められなかった。
かーっと顔に血が集まる。
大事そうに手に包まれて、まだふにゃふにゃのソコをしっかり握った後、イルカ先生の手が動き出した。
上下に擦られて、快楽に性器が育ち始める。
めったにないイルカ先生の手淫に興奮して性器が屹立した。
イルカ先生がこんなことシテくれるなんて・・。
・・シたかったのかな?
だったら言ってくれたらいいのに。
いきなりソコに来たイルカ先生に可笑しくなった。
なんの手管も持たないイルカ先生の率直さがこんなところにも現れている。
イルカ先生だったらちょっと擦り寄ってくれたり、甘えてくれたらその気になるのに。
オレも手っ取り早くイルカ先生をその気にさせたい時はソコから責めたりするけど・・。
あ・・。
イルカ先生もオレをその気にさせたかった?
カーッと腰に熱が溜まって、ぐんとソコが伸び上がった。
体を起こしてイルカ先生に手を伸ばすと、イルカ先生が怒られる子供みたいに首を竦めた。
ソコから放れそうになる手を上から押さえて、顔を寄せると唇を重ねる。
「気持ちイイ。イルカ先生、もっとシテ・・?」
耳元で囁くとイルカ先生の頬に朱が走った。
ちゅっ、ちゅっと口吻けを交わすと手が動き出す。
口吻けに珍しく瞼を開いたイルカ先生がオレを見つめて、唇から逸れると頬や瞼に口吻けてきた。
顔中に降るイルカ先生の口吻けがくすぐったい。
でも気持ちヨクて嬉しくて幸せで、イルカ先生の唇を追いかけるとちゅっと吸った。
「イルカせんせい、スキ」
すごく、スキ。
スキがいっぱい溢れてくる。
するとグンとソコが張り詰めて、イルカ先生の手を押し返した。
そろそろ交代してイルカ先生に触れたい。
「イルカセンセ・・」
手を外させてイルカ先生の体を向こうに押し倒そうと考えていると、イルカ先生が体を引いた。
あ、以心伝心?
違った。
するっと太腿に髪が滑る。
えっ!?
イルカ先生は焦らすと言う事を知らないから行動が突然だ。
先端から生暖かい感触に包まれて、不覚にも達しそうになった。
「・・くっ」
奥歯を噛み締め、不意の衝撃に体を丸めた。
股間に顔をうずめたイルカ先生の頭に手を置いて詰めていた息を静かに吐き出すと、オレが落ち着くのを待たず、ぬちぬちとイルカ先生の頭が動き始めた。
柔らかくて温かい口の中で性器を扱かれて、えもいわれぬ快楽に体中が発火したように熱くなった。
時折唾液を飲み込むのか、口の中が波打つように動く。
その度に柔らかな舌に裏筋を押されて甘い痺れが走った。
でもきっとそんなことは意図してないに違いない。
単調な動きがすごくイイ。
ずっと味わっていたい気もするがそんなワケにもいかなくて、イルカ先生の頭を掴むと動きを止めた。
「イルカセンセ、もういいよ。これ以上されると、イっちゃう」
オレを口に含んだままイルカ先生が見上げる。
うっ!
今の衝撃でちょっと漏れた。
イルカ先生がもごもご口を動かして、味見してるみたいだった。
「イルカ、センセ」
促すとずるずるとイルカ先生の口の中からオレのグロテスクな性器が出てくる。
その様子に目が釘付けになりながら、離れてくれたことにホッとしていると、先端を口に残したイルカ先生がちゅくちゅくソコを吸った。
「・・っ、・・く!」
ヤバイ!
掴んでいたイルカ先生の頭を引き離すと押し倒す。
「悪い子!どこでそんなこと覚えてきたの!」
でも愛しい。
さっとイルカ先生の浴衣の裾を割ると下着の中へ手を滑らせた。
そこはもう、オレにフェラしてる間に興奮していたのかぐちゅぐちゅに濡れている。
「あっ」
恥かしがって逃げようとするイルカ先生からパンツを剥ぎ取ると、性器に手を掛け激しく扱いた。
「あっ、あっ!だめっ!だめぇっ!」
手が滑り、にゅちゅにゅちゅと濡れた音を立てる。
後ろに手をやって、後口に指を差し込んだ。
そこももう、潤滑剤など必要ないほど濡れている。
「ああっ!」
鋭い悲鳴を上げてイルカ先生が仰け反った。
手早く後口を解すと、イルカ先生の足を開いて腰を進めた。
「あぅ・・っ、・・くぅっ!」
歯を噛み締めたイルカ先生がうめき声を漏らす。
ぱたぱたっと腹の上に白濁が散って、陸に上がった魚のようにイルカ先生の体が跳ねた。
腹の上を白濁が流れ、声もなく仰け反ったイルカ先生が快楽に震えている。
後口の凄い締め付けに、オレも息を詰めて耐えた。
まだだ。
まだイかない。
イルカ先生の体が弛緩するのを待ってから動き出した。
「やっ、あっ、・・まっ・・て・・、まって・・っ」
ヤだ、待てない。
挿れらただけで射精したイルカ先生のやらしい姿を見せられて、我慢出来る筈なかった。
思うまま突き上げてイルカ先生を揺さぶる。
「あっ・・はっ・・あっ、・・あぁっ、あぁっ」
イルカ先生の眦からぽろぽろ流れる涙に興奮する。
すごくカンジてる顔をしていた。
「イイ?ねぇ、キモチイイ?」
「あっ・・あふっ・・あぁっ・・ぅんっ・・イ・・っ・・イイ・・っ」
イルカ先生の返事に満足して、体を倒すと乳首を舐めた。
すぐにつんと硬く尖った乳首を舌で弾いて、押しつぶす。
「あっ!あっ!やぁっ」
互いの間で再び勃ち上がったイルカ先生の性器が腹を叩いた。
催促されてる気がしてますます早くイルカ先生の中を擦った。
「カカシ・・さん、カカシ、さん・・っ」
涙目でイルカ先生がオレを見上げる。
「うん?」
顔を近づけるとイルカ先生の手が首の後ろに回った。
引き寄せられるまま、少しだけイルカ先生に体重を掛けて頬を寄せた。
「あ、はぁ、カカシ、さん・・、あ・・」
甘い喘ぎ声を耳に吹き込まれて腰骨が溶ける。
イルカ先生の嬌声が短くなり、次の射精が近づいている事を知った。
不意に肩に爪を立てたイルカ先生が耳朶に吸い付いてくる。
愛撫ではなく、ただ甘えるようにちゅうちゅう吸うイルカ先生に愛しさが高まり、
今度は一緒に。
決めると、イルカ先生のポイントを捏ね回した。
「あっ、あぁっ、あーっ、ああぁーっ」
びちゃっと腹の間で飛沫が飛び散り、びくびくっと大きく跳ねたイルカ先生の後ろの締め付けに、数度狭い腸壁を行き来すると堪えきれず射精した。
出ている瞬間もイルカ先生に締め付けられて快楽が走る。
絞られるままイルカ先生に腰を押し付け、何も出なくなると体から力を抜いた。
体の下ではイルカ先生がはあはあと苦しげな呼吸を繰り返している。
腕を突いてその様子を眺め、
「・・・・・・・・・・・」
もう一回シよ。
脱力したイルカ先生の中を動きだした。
自分の出したモノをくちゃくちゃと掻き回す。
「・・カカシさん?」
「うん?」
ぼんやりとろんとした不思議そうな視線をイルカ先生がオレに向けた。
次第に芯を持ち始めたものを、イルカ先生の意識が覚醒する前に育て上げる。
寝る前にしていた遠慮なんて、もうどこにもなかった。