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一週間経って少し日に焼けたカカシさんが帰ってきた。焼けるといってもカカシさんは色白だから赤く火照ったみたいになってちょっと可愛い。でも痛がるカカシさんにそんなことは言えないから、冷たく冷やしたタオルを頬に当てて冷やしてあげた。
「ねぇ、見た?新しいビールのCM」 きゃははっとハイテンションな笑い声を上げる彼女たちに圧倒されながら自分の席に着いた。 「どうしたんだ?あれ」 隣の同僚に話しかけるとうんざりしたように首を横に振った。 「見てないか?青麦ビールのCM。昨日から流れてるんだけど、内のやつもあれ見てきゃあきゃあ騒いで・・。アカデミーに来ても朝からアレでうんざりだよ」 『青麦ビール』と聞いて興味を持った。そこは春にビールを作ったところだ。見知ったところの名前が出て親近感が湧いたが、残念ながらそのCMは見ていない。うちは里営放送の木の葉テレビをよく見るからCMが流れない。「ふぅーん」とだけ相槌を打って朝礼に向かった。
澄み切った青空の下一面に広がる麦畑。 それを見て麦の里を思い出して懐かしくなった。
風に揺れる麦は押し寄せる波に似て、麦畑は海のように見えた。 何故か心臓がどきどきする。
風に揺らぐ黒髪は光に梳けると茶色く見えた。 「イルカセンセ?」 すぐ傍にいたカカシさんに名前を呼ばれて飛び上がった。
「は、は、はい!」 くすりと笑ったカカシさんがご飯を目の前に置いた。心臓が飛び出そうなほどドキドキしている。まさか他の男に見とれてたとは言えなくて、慌てて首を横に振った。
「何でもありません!」
画面は他のCMに変わり、それもカカシさんの手によって木の葉テレビに戻された。目の前に並べられるおいしそうなご飯に罪悪感が湧き上がる。CMのことは頭から追い出して、カカシさんの手伝いに勤しんだ。
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