「カカシさん・・カカシさん・・っ」
首に腕を回して口吻けに応える。だけど、居間に入るとカカシさんの肩越しに玄関に置き去りにしたビニール袋が目に付いた。
「カカシさん・・」 唇を離したカカシさんが怪訝な顔をした。でもすぐにキスを再開すると体に手を這わす。 「カカシさん・・、魚が痛んじゃいますっ」
せっかくカカシさんに食べてもらおうと買ってきたのに。 「・・・・・ちょっと待ってて」 カカシさんは素早く袋を拾うと冷蔵庫に詰めた。一瞬困ったような顔をしたのは気のせいだろうか? 「わっ!」 すぐに戻ってきたカカシさんが俺を担いでベッドの上に下ろした。性急に服を脱がされる。俺もカカシさんの服を脱がすが、ベストのファスナーを下ろしたところでカカシさんは自分で脱ぎだした。俺の方はもうすっぽんぽんだ。手を伸ばすと裸になったカカシさんが圧し掛かってきた。肌の感触や温かさを直に感じてうっとりする。重みを感じたのは一瞬で、すぐにそれは唇に変わった。忙しなく体の上を這う唇に、いつにないカカシさんの興奮を感じて俺も興奮した。 「ぅん・・っ、ア・・、カカシさん・・っ」 触れて欲しくて甘えた声が出た。そこはすでに濡れそぼってカカシさんの手を待ちわびている。ぐいっと腿を押す手に嫌が応にも期待が膨らんだ。 「カカシ・・さぁん・・っ」 足を大きく広げられて羞恥と期待が駆け巡る。 「あっ!」 性器の先端を舐められて大きな声が出た。 「あっ、やっ・・あぁ・・っ」 くるんと先の柔らかい所を舌先で舐ると竿を降りていく。袋を甘噛みされて足が震えてた。膝裏を押されて腰が浮き上がる。とんでもないところを晒しているのを感じて羞恥した。どんなに体を重ねても、そこを見られる時は恥ずかしい。 「ぅん・やぁっ・・」
身を捩ろうとするとぐっとカカシさんの手が押さえつけた。カンジているすべてをカカシさんに晒している。恥ずかしいのに、視線にすらカンジて前を硬く屹立させ、とろとろと先走りを零した。 「ぅう・・あ・・ああっ」 いきなり後口に滑りを感じて身が竦んだ。
「やだっ!カカシさんっ、やっ!」 ぬめぬめと入り口を舐めていた舌が硬く尖って中に這入って来る。
「ああっ!あっ!や・・、きたな・・あぁっ・・あ・・」 柔らかな舌に薄い粘膜を舐められて腹の奥が煮え滾る。まだ一度も達してない体にそこへの刺激は強すぎて、押さえつけられた大腿が震えた。 「ああ・・お願い・・イかせて・・先・・イきた・・」 うわ言めいた懇願は聞き入れられず、代わりに指が入れられて苦しいほどの快楽に成すすべもなく悶える。
「アアッ・・ああっ・・はっ・・ああっ・・」 甘く呼ばれて瞼を開けば、眉間に皺を寄せながらも柔らかい笑みを浮かべたカカシさんが俺の足を肩に担ぎ上げたところだった。ぐっと体重が掛かり、後口が押し広げられる。ぬぬぬと這入ってくる肉の熱さが半ばを過ぎる頃、迫りくる快楽に耐え切れずに射精した。 「あ・・っ、ああっ、あああっ」 びゅくびゅく飛び跳ねた精液は胸を汚し、顔に掛かった。運悪く、それは目に入って強烈な痛みをもたらした。 「アッ、痛っ・・いたい・・ふぇ・・えっ・・」 たまらずぽろぽろ泣き出すと、目を擦る手をカカシさんが取り上げた。
「大丈夫だよ、見せて・・」 瞼に唇が押し当てられ、舌が眼球を舐める。何度も繰り返されて瞼が唾液塗れになった頃、ようやくぱちぱちと瞬き出来るようになった。 「もう、いたくない?」 こくんと頷くと、頬に付いた精液を手で拭われ、舌で清められる。その間もカカシさんは俺の中で大きく鼓動して張り詰めていた。 「カカシ、さん・・」 動いていいよと目で訴えかける。にこっと笑みを浮かべると深呼吸を一つして、カカシさんがゆっくり動き始めた。穏やかな律動に、また熱が生まれる。カカシさんの動きに呼吸を合わせて、一緒に高みを目指した。くちゅくちゅと後口から音が漏れ始める。滑らかになった動きにカカシさんのスピードが増していった。抽挿される度にカンジるところを刺激されて中のカカシさんをきゅうきゅう締め付けた。 「はあっ・・あっ・・あっ・・あ・・っ」 切ないほどの快楽が出口を求めて渦を巻く。
「あ・・イく・・、カカシさん・・イク・・」 カカシさんが唇を重ねて動きを早くしたから、俺はカカシさんが追いつくまで必死に堪えた。
「あっ、あっ、イクっ、イクぅ・・」 熱を開放させると同時に体の奥に溢れるカカシさんの熱を感じた。出した後もカカシさんはゆるゆる動いて甘い刺激をくれる。長い余韻に浸りながらカカシさんの首に手を回して唇を重ねた。角度を変えながら舌を絡める。やがて余韻が去ると、カカシさんが体を離して横たわった。ぬるりと出て行く感触にふるっと体が震える。すぐに引き寄せられてカカシさんの胸に顔を埋めた。 「キモチ良かった?」
うんと頷くと優しい手が髪を梳く。背中に手を回してぎゅっとしがみ付くと額に口吻けられた。すごくすごく心地よい。 「少し・・」
いっぱい声を上げたから喉がかすれたみたいになっている。 「開けてみてください」 照れくさそうに言われて、冷蔵庫を開ける。 「うわあっ!」 所狭しとビールの缶が並んでいて感嘆の声を上げた。それも普段見たことのないラベル、――いわゆるヴィンテージビールが並んでいた。
「どうしたんですか!?これ!」 どう見ても、『分けて』で分けてもらえる銘柄じゃなかった。お店にだって並んでないものもある。カカシさんの上忍パワーを見た気がした。
「すごい・・。よく分けて貰えましたね・・」 歯切れ悪く言ったあと、首を傾げて聞いてくるカカシさんに満面の笑みを浮かべた。
「嬉しいです!!」 真顔で言うカカシさんにそんな訳ないと笑って、指差した。
「飲んでいいですか?」 うわーとドキドキしながら手を伸ばすとカカシさんの唇が頬に触れた。ぱっと見るとカカシさんがはにかんだように笑う。そんな風にされると俺も恥ずかしい。照れながら違う銘柄を二缶とって一缶カカシさんに渡した。 「半分こしてください」
そっちも飲ませてと強請るとカカシさんが「いーよ」と笑った。
|