コタツのある生活





「カカシ先生、熱くないですか?」

 うつらうつらしていると声がして、眠気を堪えて頷くとぽふんと布団越しにイルカ先生の手が頭の上に置かれた。

(キモチイー)

 こつこつ、しゅるっと鉛筆が紙をなぞるのをテーブル越しに子守唄のように聞いていると、

「もうすぐ終わりますからね」

 ぽんぽんとイルカ先生が布団を叩いた。

(うん。)

 心の中で頷くと、

「窒息してないですか?」

 心配そうな声が聞こえたから、『大丈夫だよ』と手を伸ばして、腰にぎゅっとしがみついた。するとイルカ先生の手が忍び込んできて、わしゃわしゃと髪を撫ぜてくれる。

(あー・・・もう、とんでもなく幸せー)

「はい、終わり!終わりましたよー、カカシセンセ?」

 ぺろっと布団が捲れて、光とともにイルカ先生が真上から覗き込んできた。眩しさに目を細めていると、

「寝ちゃったんですか?」

 不満気なのが可笑しくて、服を掴むとよじ登った。

「わわっ」

 そのまま押し倒してほっぺたをくっつける。

「わぁ、あったかーい。カイロだ、カイロ」

 その言い方が可愛くって尚もしがみ付くとイルカ先生の手が背中にまわった。

 狭いコタツの足の間で体を寄せてイチャイチャと。

 出ると寒いからくっついても離れろと言われないし、イルカ先生もあったかで。

(コタツ、サイコー!!)

 買ってヨカッタvvv


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