こころみる人たち




1日目



夜、布団に入って心地よい場所を探す。
隣に寝転ぶカカシさんの顎の下に潜り込んで体を密着させる。
すぐに背中に腕が回り引き寄せられた。
窮屈な腕の中で体の力を抜いて目を閉じる。
まだ初日だからどちらにも余裕があってくっついていられた。
昨日たっぷりしたからというのもあるが。



昨日。
一度目が終わった後、カカシさんが言い出した。
「そろそろ、また、試してみませんか?」と。 隠しきれない楽しみを内に秘めた笑みを浮かべて。

また、あれを――・・。

思い出して、下腹がずくりと疼いた。
うん。確かにそろそろいいかもしれない。
きっと今より大きな快楽をくれる。
前回がそうであったように。

「いいですよ」
「じゃ、今日はいっぱいシとこ」

くすくす含み笑いしながらカカシさんが圧し掛かる。
汗ばんだ肌を受け止めながら一週間後に想いを馳せた。
それが昨日の夜のこと。



たまたまカカシさんの任務で一週間、間を空けたのがきっかけだった。
それから時々、俺たちは試みる。
一週間、精を発散させずに禁欲することを。
我慢して、我慢して、我慢することによって得られる大きな刺激を求めて。




カカシさんの指が髪を梳く。
心地よい感触に頬を緩めて、伸び上がるとカカシさんに口吻けた。
舌は入れずに、触れ合うだけの軽い口吻け。
それを何度か交わすと、また元の位置に戻って目を閉じた。
トクトクと鼓動するカカシさんの心音に耳を澄ませながら。







イルカ先生が布団の中に潜り込んできた。

あっためてた場所を譲って場所を作ろうとすると、先に顎の下に入り込まれた。

まるで巣に戻った鳥のようにもぞもぞと体を動かして、居心地の良い姿勢を見つけたのか満足気な息を吐いて弛緩する。

丸くなろうとする体を抱きしめ髪を梳いた。

指の間を流れる髪が気持ちよくて何度も何度も繰り返していると、やり過ぎたのかイルカ先生が顔を上げた。

とろっと溶けた表情に笑顔を浮かべると、火傷しそうなほど熱い手が頬に触れ、後ろ髪に触れる。

黒い瞳をゆっくり覆い隠す瞼に誘われるように目を閉じると、軽くイルカ先生の唇が重なった。

触れては離れ、また触れる。

羽毛が触れるような柔らかなキス。

そのキスに応えようとすると、唇が触れる前にまたもぞもぞと元の位置に戻っていった。

少し残念に思いながらも顎を上げて迎え入れると、胸元に耳を押し付ける形で落ち着いた。


温かな体を抱きしめ、ぴたりと閉じた瞼を飽くことなく眺める。

やがて規則正しい寝息に誘われ、イルカ先生の寝顔は夢へと溶けた。








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