*注意* 最初から最後までただヤってるだけです。嫌いな方は戻ってください。


ふとんの中





「ねぇ、ココは?ココ、イイ?」
「・・・・うーん」

 少し斜め上を向いて感覚を探っていたイルカが曖昧な返事をする。上気した頬にうっすら汗を浮かべ、後れ毛を張り付かせて艶かしい。それを払ってやりながらさらに腰を進めてみる。

 今日は趣向を変えてみた。いつもはカカシの良いようにイルカの体を拓いていくが、今回はイルカの良いように拓いてみようかと。

「・・・あっ」
「ん?・・・ここ?」

 通り過ぎたところを戻り軽く揺すってみる。

「あっ、・・んっ・・・」
「イイ?」

 上から覗き込むと、ぎゅうと目を閉じ顔を逸らす。イルカは何故かカンジることを恥ずかしがる。ならば、と小刻みに揺らしてやれば、焦ったように頭の横に突いた手を掴んだ。

「ねぇ、ねぇ?キモチ、イイ?」

 はっ、はっ、と息を吐き出し、閉じていた目を薄っすらと開け、虚ろな視線をこちらに向ける。返事をしないのに、態とずらせば掴んだ手に更に力が篭った。

「やぁ・・・っ」
「んー?さっきのがよかったの?」

 にんまりしながらカカシが聞くと、悔しそうに目を潤ませて、こくんと頷いた。

「イルカセンセ、かわいい。・・・ん・・と、ココだっけ?」

 今度はこくこく頷くイルカに気をよくしてほっぺにちぅをした。滑るよう回されたイルカの手を背中に感じ、薄っすら開いていた唇に吸い付いた。唇の裏側を舐め、歯列を辿る。

「ん、・・んんっ・・・ふっ」

 腰を動かす度に、ゆるい快感が連続して背筋を駆け上がる。それはイルカも同じようだった。声を抑え、カカシの髪に手を差し込んで掻きまわしながら、どこか余裕がある。
 カカシはこういうのも悪くないと思う。お互いをカンジながらゆったりと快楽に浸っているのも至福のひとときだと。

 でも―――。

「ね、"ここ"だけでイケるか、試してみましょうか」
「え・・・・?」

 戸惑うイルカから唇を離すと体を起こして足を抱え上げた。

「な・・に・・・」

 ぼんやりと視線を彷徨わせるイルカににっこり笑いかけると、"そこ"めがけて一気に突き上げた。

「あぁ!やっ、・・・ま・・てっ・・・ぅ、あっ」
「やーだ。待てまーせん」

 仰け反って逃げを打つイルカを許さず更に突き上げる。

「やっ、・・・ああっ・・・あっ・・・あっ・・・」

 入りきってない中途半端なところを締め付けてくるのがキモチイイ。

「・・・イケそう?」

 気持ち良さげに喘ぐイルカの耳に届いているのかどうか。下を向けばイルカのモノが穿つ度に白濁を零している。黒い瞳は焦点を失って、己の内に沈みこんで快楽を追っている事を物語っていた。

 かーっと頭に血が上る。快楽にヨがって我を忘れるイルカを見るのは至上のひとときだった。

「サイコー・・・」
「か・・カ、シ・・さんっ、・・・もっ、・・イ・・・た・・・っ・・・」
「うん、いーよ。イって」
「やだぁっ、やっ、・・・ひっ・・・っく・・・」

 目じりに涙を浮かべて苦しそうに眉を寄せている。この刺激だけでは達せないのだろう。だが、過ぎた刺激にイルカの息は切れ切れになる。それでも馬鹿の一つ覚えで同じところを突いていると、耐え切れなくなったイルカがソコに手を伸ばそうとした。

「だーめデショ?ココで・・・」
 イって。

 手を掴んでシーツに縫い付けると、イルカが髪を振り乱して泣き出した。閉じる事の出来ない唇から涎を垂らして。
 その光景に、頭の中が沸騰した。

「うぅ・・・ぅあっ・・・はっ、あ・・・」

 うわ言のように鳴いて、イルカが腰をうねらせカカシを奥へと飲み込もうとする。

 やばっ

 刹那、湧き上がった強烈な快感に脳が白く焼ききれる。掴んでいたイルカの手を背中に回すと一旦入り口まで腰を引いた。途端に背中に爪を立てられて苦笑が漏れる。

「だいじょーぶ。わかってるよ」

 笑いながらも、余裕がないのはカカシの方だった。
 最奥めがけて叩きつければイルカの喉がひうっと鳴った。それにかまわずがつがつ打ちつけた。気持ちよすぎておかしくなりそうだった。

「あっ・・・あ、・・・ああぁ・・・っっ」
「・・・くっ」

 先に達したイルカの強烈な締め付けにあってカカシも呆気なく弾けた。
 イルカの上に倒れこみ、ちゅっちゅっと唇を寄せるが、イルカから返ってくるのは熱く吐き出される息ばかり。

「あれ・・・?」

 見ればイルカは意識を飛ばしている。

「くくくっ・・・かーわいい」

 最後にもう一度ちゅっ、と口吻けてイルカの横に転がった。額に張り付いた前髪を掻きあげぱさぱさと揺らして熱を散らす。



 イルカの寝顔を見つめた。敵わないなーと思う。いつも最初に「今日はこうしよう」と思ってみても、イルカの痴態に理性が吹っ飛んで、結局、がつがつ打ちつけてしまう。
 それはもう、がつがつと。

「・・・・・・・・・」

 つんつんとイルカの頬を突付いてみる。
 この様子では朝まで起きそうにない。

「・・・・しょーがナイ。風呂に行きますか」

 んしょっとイルカを抱え上げ風呂に運ぶ。

 途中で目が醒めたらいいなぁと思いながら。